南アフリカ

南アフリカ共和国は治安が悪い?元在住者が語る注意すべき3つのポイント

南アフリカに旅行する人が必ず不安に思うことが南アフリカの治安の悪さについてです。
特に女性の観光客にとって治安は最も懸念されるポイントなのではないでしょうか?
僕も初めて南アフリカの町を歩くときはびくびくしながら歩いたことを覚えています。

今回は南アフリカに約半年ほど滞在していた筆者が南アフリカ共和国の治安について経験をもとに解説していきます。

南アフリカの治安の基本情報

まずは治安について僕の経験から言わせていただきます。

「想像しているよりは危なくない!!」

渡航前に南アフリカで検索すると「最恐都市」「治安 悪い」「事件」等々の不安になるワードばかりだったのでとても不安だったのですが、生活していて僕の身に危険なことはありませんでした。

外務省は南アフリカの危険度を「レベル1」に設定しています。

たしかにスリや置き引き等の一般的な犯罪は他の国と比較すると目立つ傾向にはありますが、危険な地域を避けて行動していれば基本的に危険な目に合うことはないので安心してください。

南アフリカでよくある犯罪・トラブル事例

ここでは僕が生活していて身近の人に起こったトラブルを具体的に紹介していきます。

先に話しておきますが、これから紹介するトラブルは不注意な一人歩きや治安の悪いと言われている地域で発生したものです。

そのような状況を避けて行動していればこのようなトラブルに巻き込まれる可能性は低いということは忘れないでください!

通話中に携帯電話を盗まれる

南アフリカで留学生や旅行客によくある犯罪やトラブルの一つが携帯電話を盗まれることです。

歩きスマホをしたり、通話をしながら歩く光景は日本では当たり前のように思えるかもしれません。
しかし南アフリカでは違います。

犯行の手口としては歩きながら携帯電話を使用している人の背後から忍び寄り、携帯電話だけを奪い取り走って逃げるというシンプルなものです。

実際に、僕の友人が外で携帯電話を使用しながら歩いているところを後ろから走ってきた人に盗られたということが割と頻繁にありました。(ゴリゴリのブラジル人やスタイリッシュなフランス人でも被害にあっていました。)

多かったのはきたばかりで慣れていない人が被害にあうケースです。

この携帯電話泥棒は普通に人通りの多い場所でも登場するので、南アフリカを訪れた際には歩きスマホは絶対に控えましょう。

大人数による窃盗

次に紹介するのは大人数による窃盗です。

手口は4~10人ほどの大柄な男たちが歩み寄ってきて、力ずくでモノを盗まれるというこれまたシンプルなものです。

実際に僕の友人がクラブの外で煙草を吸っている際に襲われ、財布、携帯、時計、靴など金目のものはすべて盗まれていました。(大柄なアンゴラ人)

この手の犯罪は昼間や人通りの多いメインストリートでは基本的に発生しません。
危険なのは夜間や、クラブやバーが集まるエリア、基本的にツアー以外では行くことがないような貧困地域です。

つまり普通に安全に気を使って生活していれば巻き込まれる可能性は限りなく低いです。
日本と同じ感覚で夜の街を徘徊するということは絶対に避けるべきですが、大人数でUber等のサービスを利用して車で移動すれば基本的には問題ありません。

性犯罪【女性は要注意】

最後に性犯罪です。

これは実際に僕の周りで被害にあった人はいないのですが、街を案内してあげるよなんて言って近寄ってくる輩には注意しましょう。

南アフリカではマッチングアプリを利用している人も増えてきており、安易に日本と同じ感覚でアプリを利用すると思わぬトラブルに巻き込まれてしまうかもしれないので、注意してください。

また、貧困地域ではレイプが社会問題になっているほど、頻繁に発生しているので、女性が興味本位で一人で近づくことは絶対に避けてください。

南アフリカの都市別治安状況

南アフリカといっても様々な都市があります。

ここでは観光客が訪れる機会が多く、南アフリカの二大都市であるヨハネスブルクとケープタウンの治安について紹介していきます。

特にヨハネスブルクは世界最恐都市なんて呼ばれることもあるので治安が悪いイメージがあると思うので参考にしていただければ幸いです。

ケープタウンの治安

観光の町ケープタウンの町の中心地は常に人でにぎわっています。

観光客が訪れる場所には基本的に警備員が配置されており、そういった場所で危険な目に合うことは基本的にはありません。
※ボカープ地区と呼ばれるカラフルな家がある場所は昼間でも危険なので一人では近寄らないようにしましょう。

しかし少し外れると突然空気が変わり、人の姿はまばらになり、警備員の姿もなくなります。
そういった場所はすぐに気が付くと思うので近づかないようにしましょう。

また、夜になると大通りでも先ほど紹介した強盗等が発生することがあるので夜間はホテルに滞在することをお勧めします。

まとめると、ケープタウンは観光地であれば治安は過剰に心配をする必要はなく、夜間に出歩かない、危ない場所にはいかない等のことを守って生活すれば犯罪に巻き込まれる確率は低いです。

ヨハネスブルク

続いてはヨハネスブルクについて紹介します。

こちらは「世界最恐都市」や「凶悪伝説」等の治安の悪さを連想させるワードがたくさん出てくる町で危険な匂いがプンプンしてますよね。

先に結論を言うとヨハネスブルクはかなり危険です。

観光地や人が多くいる場所でも日常的にスリが発生しており、安心できません。
中には白人やアジア人が集まる比較的安全なエリアもありますがケープタウンとは違い基本的には危険であると思っておきましょう。

ただし、原則は車を利用して移動する、ツアー以外で個人での積極的な観光は控える、夜間はホテルから出ない等の守るべきことを守っていれば凶悪犯罪に巻き込まれることはなく、実際僕自身もヨハネスブルクで何かトラブルにあったという経験はありません。

「世界最恐都市」と呼ばれていますが、生活してみた感想としてはたしかに危険ではあるけど最恐は言い過ぎだなと思います。

こちらでもケープタウン同様に最低限のルールを守った生活をすることをオススメします。

南アフリカで注意すべき3つのポイント

ここまで読んでくれた方の中には南アフリカって治安が悪いのかと思った方が多いかもしれません。

安心してください。
これから紹介する最低限のポイントに気を付けて行動していればトラブルに巻き込まれる可能性が格段に下がります。

南アフリカで一度もトラブルに巻き込まれなかった僕が実際に南アフリカで生活していた時に気を付けていたポイントについて紹介していきます。

一人での行動を避ける【女性は要注意】

一つ目のポイントは一人で行動しないことです。

アジア人が少ない南アフリカの町でアジア人が一人で歩いていると本当に目立ちます。
向こうの人から見ると南アフリカを訪れるアジア人=お金持ちと考えるのですぐにターゲットにされてしまいます。

外出するときは必ずグループで移動することを心掛けましょう。
グループでいるだけで間違いなくトラブルに巻き込まれる可能性は減ります。

歩きスマホは厳禁

二つ目のポイントは歩きスマホをしないことです。

日本では無意識にスマートフォンを触りながら歩いていう人も多いのではないでしょうか?
南アフリカを歩く際は絶対に歩きスマホは控えましょう。
例でも紹介しましたが、南アフリカでは路上で携帯電話を狙ったスリが多発しています。

特に日本人が使っていることが多いiPhoneは狙われやすいのでスマートフォンはレストランやホテル等の安全な場所で使用するようにしましょう。

治安の悪い地域には近寄らない

最後に危険と噂される地区に近寄らないことです。

南アフリカは治安が悪いと言われていますが、犯罪やトラブルのほとんどが地元の人の間でも危険と言われている場所で発生しています。

日本ではそのような場所がないため、日本人の観光客は危機意識が少なく、そういった場所に近寄りやすい傾向にあります。
結果的にトラブルに巻き込まれ、南アフリカ=危険というイメージがついてしまったのかもしれません。

興味本位で近寄ると痛い目に合うのでそういった場所には絶対に避けて行動しましょう。

まとめ

最後まで読んでいただきありがとうございました。

今回は南アフリカの治安について紹介させていただきました。
世界最恐都市と呼ばれたり治安が悪いと言われることが多い南アフリカですが最低限のポイントに気を付けて生活していればトラブルに巻き込まれることはほとんどありません。

自然が本当に豊かで、人も暖かく、歴史的にも面白い南アフリカに訪れる際は是非参考にしていただければと思います。