新卒採用の就職活動では、面接で他社の選考状況について聞かれることがよくあります。
多他社の選考状況を聞かれた時に正直どのように答えれば良いのか迷う方も多いのではないでしょうか。
今回は、面接で他社の選考状況について聞かれた際の適切な答え方や、人事が他社の選考状況を確認する意図を紹介します。
新卒の就活で聞かれることが多いこの難しい質問をうまく切り返すためにぜひ参考にしてください。
人事が他社の選考状況を質問する理由
まず、人事はどういう意図で他社の選考状況を確認しているのかを紹介します。
自社の志望度の高さを確認するため
人事としても新卒採用する人数には目標があり、目標を意識しながら採用活動をしています。採用活動にかけるコストは企業としても大きいのでなるべく無駄のない採用活動を実施したいと考えています。また、新卒採用という限られた時間の中で目標を達成するためには、できるだけ志望度が高く内定を出したら自社に入社してくれそうな人を見極める必要があります。
せっかく時間と労力をかけて採用した学生が入社後すぐに辞めてしまったり、仕事にやる気を持たない人だった場合、企業にとって大きなコストとなります。そのため、志望度を確認し自社に真剣に興味を持っている人材を採用することが、企業としての最優先事項となります。
就活生の企業選びの軸を探るため
他にどんな会社を受けているのか質問することで、就活生の志向性を把握することができます。就活生が本当に自社に興味を持っている場合、並行して受けている企業も自ずと似たような特徴を持っている会社になります。
また、なぜ自社と同時にその会社を受けているのかを詳しく質問することで自社の魅力や強みを理解しているかどうかを判断することができます。
他社にどのように評価されているのかを確認するため
人事といえど一人の人間です、迷った時は他社の評価の確認をして参考にしたいこともあります。
当然、求める人物や採用基準が各社異なるからこそ、各社で何度も面接を行なっているわけですが社会人として求められる一定の水準はあります。
例えば、毎回一次面接で落選しているような学生であれば、選考通過を出したいと考えていても、「他社がなぜ見送りするのか」を採用担当者は気になるところです。
同業他社の選考状況を探るため
新卒採用は最近になってようやく早期選考などが活発になってきてはいますが、ある程度スケジュール感は決まっています。他社の選考からあまりにも遅れをとっていると優秀な学生を先に取られてしまうのではないかという不安を人事は抱えています。
同業他社の選考状況を把握し、自社の採用戦略の策定に役立てたいという思いが人事にもあります。
他社の選考状況に対する回答のポイント
新卒の就活で聞かれることが多い他社の選考状況に関する質問をうまく切り返すためポイントを紹介します。
御社が第一志望だときっぱり伝える
他社の選考状況を確認する人事が気にかけていることは「自社に対する志望度」です。他社の選考状況を確認されたときは必ず第一志望は御社ですというスタンスで答えるようにしましょう。
答える際に同業他社と比較したときに具体的にどのような点を魅力的に感じているか答えることができれば人事から信頼されるためよりアピールになります。
第一志望であることを伝える際は待遇面や業界での立ち位置を根拠に伝えるよりも、企業の理念や社風、今後自分がやりたいこととの相性など定性的な面を引き合いに伝えるようにすることがポイントです。
一貫性のある企業群を挙げる
他社の選考状況を聞かれる際は大体、具体的にどこの企業を受けているのかもセットで聞かれます。答え方のポイントとして「業界や業種で統一感のある答えを用意する」「就活の軸をもとに選んでいることを伝える」の2つは注意するようにしましょう。
例えば、広告代理店の面接を受けているときは広告代理店の名前を出すなど同業界の他社の名前を挙げるでも良いです。他にも仮にデータ分析の仕事に興味があるのであれば、業界が統一されていなくてもデータ分析関連の仕事を受けていることを伝えるでもOKです。
自分の就活軸に沿って会社選びをしていることが答えから推測できるようにしましょう。
落ちた企業のことは伝えない
一貫性のある企業群を挙げるという話をしましたが、当然全く異なる企業を受けていることもあると思います。その場合はわざわぜ伝える必要はありません。
また、仮に選考に落選していてもそれを伝える必要もありません。受けている理由が説明できてかつ一貫した軸があることをアピールできる会社だけを挙げれば問題ないです。
他社の選考状況とよく一緒に聞かれる質問
参考までに下記のような質問は他社の選考状況と一緒に聞かれることが多いです。突然聞かれて焦るということないように事前にどんなことを答えるのか考えておきましょう。
- 選考を受けている企業の中で第一志望はどこでの企業ですか？
- もし弊社から内定が出たらいつまでに回答していただけますか？
- 複数社から内定が出た場合どのような基準で企業を選びますか？
- ここまで弊社の選考を受けてみてどのような印象を持っていますか？
このような質問をされた場合の基本スタンスは御社が第一志望です。第一志望であるということを前提に回答をするようにしましょう。
まとめ
最後までご覧いただきありがとうございました。
面接で他社の選考状況について聞かれた際の適切な答え方や、人事が他社の選考状況を確認する意図を理解することはできましたか？
最後に今日のまとめです。下記のポイントを押さえて面接を突破しましょう。
適切に答えるためのポイント
- 御社が第一志望だときっぱり伝える
- 一貫性のある企業群を挙げる
- 落ちた企業のことは伝えない
人事が他社の選考状況を質問をする意図
- 自社の志望度の高さを確認するため
- 就活生の企業選びの軸を探るため
- 他社にどのように評価されているのかを確認するため
- 同業他社の選考状況を探るため
