今回の記事では文系学生のために長期インターンのメリットや探し方を解説します。
「長期インターンに興味があるけど文系でスキルがなくて不安」「文系学生でもできるのかが分からない」など長期インターンを始める時に文系学生の皆さんは悩んだこともあるのではないでしょうか。
そんなあなたに学生時代に2年間長期インターンを経験した筆者が感じるメリットやこれから長期インターンに挑戦するあなたが就活で活かせる職場を探す方法を紹介します。
文系学生が長期インターンを経験するメリット

まず初めに就職活動前に文系学生が長期インターンを経験するメリットを実際に長期インターンを行った筆者の経験を元に解説します。
他の学生と差別化できる
1つ目のメリットは「他の学生と差別化できる」という点です。
インターンシップとは大きく分けると「短期インターン(1日~2週間程度)」と「長期インターン(2週間以上)」の2種類が存在します。
ちなみに、よく就活生が応募しているサマーインターンは「短期インターン」に該当します。
2022年度の学生の87.8%がインターンに参加していますが、そのうち長期インターンに参加した学生は2.8%と少数です。
(出典: 株式会社ディスコ インターンシップに関する調査
https://www.disc.co.jp/wp/wp-content/uploads/2021/04/internshipchosa_2022.pdf)
この結果から分かるようにそもそも長期インターンを経験している学生自体が少数派なのです。
そのため就職活動の際に人とは異なる経験として話を展開ができます。
実際、筆者も就職活動の際に長期インターンのことを話すと面接官が興味を示してくれることが多く、面接官の印象に残りやすい就活生だったから就活を有利に進める事ができました。
仕事の向き不向きが分かる
2つ目のメリットは「仕事の向き不向きが分かる」ことです。
長期インターンでは社会人と同じ仕事を任されます。
そのため、社会人になる前に自分はどんな仕事が向いているのかや好きなのかを判断する事ができます。
就職活動の際にさまざまな企業の採用担当者から業務内容について話を聞く事はできます。
しかし、話を聞くだけでは業務内容についてのイメージがどうしても掴みにくいです。
また、採用の際に聞くことができるのはその仕事のポジティブな面がほとんどです。ネガティブな面については中々本音で話してくれません。
そんな時に役立つのが長期インターンです。
実務を経験できるため、その仕事のポジティブな面とネガティブな面両方を理解できます。
それらを理解した上で職業選択ができるため、新卒におけるミスマッチを未然に防げます。
実際に筆者も長期インターンをしてから、志望業界が大きく変化し、そもそも存在を知らなかった職種で新卒の生活をスタートさせており、今でもあの時長期インターンをしていた自分に感謝しています。
キャリア設計が明確になる
3つ目のメリットは「キャリア設計が明確になる」という点です。
就活をしていて聞かれる鉄板の質問は「将来どういうキャリアを歩んでいきたいか」に関する質問です。
どの会社を受けていても将来のキャリアに関する質問を一度はされるのですが、長期インターンで様々な社会人と仕事をすることでこの質問に対する回答が完璧になります。
長期インターンをしていると様々な職種や役職の社会人と関わる事ができます。
様々な人と関わっていると、会社の中に存在する職種や役職を高い解像度で理解する事ができるため自分の目指したい方向性が自ずと見えてきます。
なんとなく自分の憧れる姿をイメージできるようになったら、社内でその役職の人や憧れの人を探して詳しく話を聞いてみると尚良いです。
ここまでできると面接の際にその人のことを思い浮かべながら将来のキャリアのことやそこまでの道筋を話せるため困ることはありません。
実際に筆者もインターン先の事業部長と仲良くさせていただき、その人のようなキャリアを歩みたいと考えて面接に臨んでいました。

文系学生におすすめする長期インターンの選び方

続いては文系学生のための長期インターンの選び方を解説します。
ここまでメリットを紹介してきましたが、有意義な長期インターン生活を送るためには職場選びが重要です。
今回は「①やりたいことを探したい人」「②特定のスキルを身につけたい人」「③とにかく就活に生かしたい人」のそれぞれ3つのタイプの人のための選び方を解説していきます。

複数事業を展開している会社を選ぶ
まずは「①やりたいことを探したい人」向けの選び方です。
やりたい事がない、どんな職種が向いているか分からないという人は「複数事業を展開している会社」を選んでください。
中でもおすすめなのは異なる領域に事業展開している会社です。
ちなみに筆者が長期インターンを探した時もこの状態でした。
複数事業を展開している会社のメリットは「沢山の職種の人と関わることができること」「様々なビジネスの形を知る事ができること」です。
事業の数が多いと存在する職種の数も豊富になります。そのため幅広い職種の人と関わるチャンスが生まれます。
今やりたいことがないのであれば、まずは自分の選択肢を増やすことが重要です。そのためまずは「世の中にはどんな職種があるのか」「その職種の人は実際どんな働き方をしているのか」これらを理解することで自分がやってみたいことに辿り着けます。
また、事業によってビジネスモデルも様々です。様々な事業部があるということは様々なビジネスモデルを内側から知れるということです。
実際私も、インターンを通じて興味を持ったビジネスモデルを展開している業界へと進みました。
これらの経験ができることから「やりたいことを探したい人」はまずは幅広いことを知れる会社=複数事業を展開している会社を選ぶべきです。
職種で選ぶ
続いては「②特定のスキルを身につけたい人」向けの選び方です。
すでにやりたい事が決まっている人は職種で選びましょう。
やりたい事があるのであれば学生のうちから実務経験を積んでいち早くその領域で活躍できる人材になるために成長するのが一番です。
「特定のスキルを身につけたい人」がインターンを探す際は「実際はどんな仕事をするのか」を事前に確認しておきましょう。
例えば営業職で募集している会社は沢山ありますが、「アポイント獲得をする会社」と「クロージングまで任される会社」「提案のために必要な資料を作る会社」など実際の業務の内容は様々です。
筆者の周りにも想定していた業務内容と違ったと話している学生が沢山いたので、せっかくやりたい事が決まっているあなたは事前に業務の内容を確認しておくようにしておきましょう。
企業のネームバリューで選ぶ
最後に「③とにかく就活に活かしたい人」向けの選び方です。
やりたい事とか仕事内容じゃなくてとにかく就活に生かしたいと考える人が重要視すべきは「企業のネームバリュー」です。
就活の面接において大切なのは相手がこちらの活動を具体的にイメージできることです。
相手にイメージしてもらうためにまず大切なのは、いかにこちらの話に興味を持ってもらうかです。
ネームバリューのある企業で働くメリットは「面接官がインターン先のことを知っている」ということです。
面接官の立場で考えても自分が多少は知っていることなので質問がしやすいだけでなく、こちらの回答に対してイメージがしやすいのです。
インターンではありませんが、実際に筆者も面接の際に某有名アパレル店でバイトをしていた話をすると面接官とのコミュニケーションが弾んだ経験があります。
ネームバリューのある企業で働いていた経験は特に面接の冒頭でアイスブレイクに使うと効果を発揮するので、とにかく就活に活かせれば良いという人にはオススメのインターン先です。
ただし事前い注意しておいて欲しい点としては、大きな企業であればあるほど業務が細分化されているため経験できる業務の幅が狭いことは覚悟しておきましょう。
長期インターンの経験を就活に活かす方法

最後に長期インターンの経験をどのように就活に活かすべきかを解説します。
今回は自己分析時と面接時の両方で長期インターンの経験をどのように活用すべきかを解説します。

自己分析編
自己分析の場面で長期インターンの経験が活きるのは志望業界や職種、自身のキャリアプランを考える際です。
自分の内面についてなどは過去のエピソードや他の学生生活での傾向を深掘りすればある程度理解できます。
ですが、志望業界や職種、キャリアプランについては実務を経験した上で感じたことをベースに考えることをオススメします。
通常の就活生と長期インターン経験者の一番の違いは実務経験の有無です。
百聞は一見に如かずということわざがあるように経験しているということは大きな武器です。
実務の中でどんな時に嬉しかったのか、何が辛かったのか、何がやりがいだったのかを徹底的に分析することで新卒後すぐに離職する学生にありがちなイメージしてた業務と違うというミスマッチを防ぐ事ができるのです。
また、キャリアプランに関しても長期インターン先で憧れる人の特徴や経験を分析する事でスムーズに自分のなりたい姿までの道筋を作ることができます。
性格等に関しては他の経験からでも分析ができますが、それが実務をする上でどのように影響するのかを知れるのは長期インターンをしている学生の特権です。
面接編
面接をしていて長期インターンをしている経験が最も活きるのは志望動機を説明する時です。
中でもその職種や業界を志望した理由を問われた時には無敵です。
多くの学生は学生生活の経験を転用して経験に紐づいた志望動機を話そうと苦労していますが、長期インターンをすると仕事の経験で感じたことをそのまま志望動機へと活用できます。
業界のビジネスモデルや動向、志望する会社はどのような役割の会社なのか、志望職種は会社に対してどのように貢献するのかを踏まえて何故自分が志望するのかを実体験に紐づけて話せば面接で落ちることはまずありません。
自分のエピソードのことは話せても、志望動機や将来のことを実体験に紐付けて話せる学生は毎年少数です。
長期インターンで実務を経験することで将来のことに対しても解像度高く実体験を紐付けられるので就活で無双できること間違いないしです。
まとめ
今回は長期インターンのメリットや探し方を中心に紹介しました。
学生時代に長期インターンで実務を経験できることはファーストキャリアを選ぶ上で本当に役立ちます。
納得のいく会社で社会人をスタートするためにも是非長期インターンを初めてみてください。
絶対に後悔しませんよ。
最後までご覧いただきありがとうございました。