新卒就活で「あなたのキャリアプランを教えてください」という質問は鉄板です。
「キャリアプラン」という単語が出てこなくても、「どんな社会人に成長していきたいですか」や「〇年後どうなっていたいですか」などあなたのキャリアを尋ねる質問を一度はされます。
ですが、ぶっちゃけ「キャリアプランなんか思いつかない、分からない」という就活生は多いのではないでしょうか。
今回はそんな就活生のためにキャリアプランを考える上で役立つ書籍やそもそもなぜキャリアプランを聞かれるのかなどを解説します。
新卒の就活生にキャリアプランは必要なのか

最初に結論を伝えると、新卒でもある程度のキャリアプランは必要です。
ここで大切なのが「ある程度の」という点です。
社会経験のない新卒の就活生が詳細なキャリアプランを考えることは困難です。
ですが、ある程度のキャリアプランは持っておくべきです。
新卒でも将来どんなことをしてみたいのか、ざっくりどんな職種が良いのか、将来は人の上に立ちたいのか、現場でやりたいのか、国内か国外どちらで働きたいのかなど、ある程度の方向性をもっておくことが大切です。
また、働く前にある程度の指針を持っておくことで挫折を防ぐことにもつながります。
社会人になると初めての連続で時には大きな壁にぶつかることもあるでしょう。
そんな時に、自分はこうなりたいんだという目標があると、壁にぶつかった際に前を向くことができます。
キャリアプランが思いつかない、わからないという就活生は就活で聞かれるからという理由ではなく、将来の指針を考えているという意識を持って向き合うようにしましょう。

何故就活でキャリアプランを聞かれるのか

そもそもなぜ就活生にとって難しいキャリアプランを求められるのかを紹介します。
キャリアプランが思いつかないからといって考えることを投げ出すのは避けた方が良い理由を紹介していきます。
人事が自社に合っているのか見極めるため
企業がキャリアプランを聞く一番の目的は、企業側の考える目標と就活生が定めた目標が一致しているのかを確かめることや、就活生が望むことを企業側が提供できるのか、ミスマッチにならないのかを確かめることです。
就活生の考えと企業の考えに大きな溝があると離職に繋がってしまいます。
早期の離職は就活生本人にとっても、企業側にとってもデメリットでしかありません。
そういった事態を防ぐためにキャリアプランを聞くのは人事からすると当然のことです。
そのため、自分が志望する企業は何を目指しているのか、社内にはどんなポジションがあるのかをしっかり理解しておきましょう。
※キャリアプランを考える際に志望企業に入りたいという思いが先行しすぎないように注意してください。仮に志望企業に落ちてしまった時に、自分を見失ってしまいます。
考える力を試している
キャリアプランを聞くことで就活生の考える力を試している企業も多いです。
社会人を経験したことのない就活生にとって自分の過去の経験を頼りに将来のことを考えるのには体力が必要です。
また、過去の経験したことを伝えることよりも、自分の頭で考えたキャリアビジョンを他人に分かりやすく伝えるには伝え方を工夫する必要もあります。
つまり普通の質問よりも難易度の高い質問というわけです。
そんな難易度の高い質問に対してどのように答えてくるのか、自分の考えや価値観をどのように取り入れているのかをみることで、就活生の考える力を試しているのです。
キャリアプランが思いつかない、分からないというのは就活生にありがちな悩みなので、ネット上に例文がたくさん存在します。
ですが、自分で考えずに例文をほぼコピペするような行為は絶対に避けてください。
キャリアプランについて深掘りされた時に自分で考えていないことがすぐに見抜かれてしまいます。
そのため、キャリアプランが思いつかない、分からない人も時間をかけて自分で考えるようにしましょう。
キャリアプランを考えるのに役立つ書籍
続いてはキャリアプランを考えるのに役立つ書籍を紹介します。
この本には世の中にどんな職業が存在するのかや、その職業の人がどんなことをしているのかが細かく解説されています。
様々な職種の中身を知ることでキャリアプランをより具体的にしたり、何も思いつかない時に「こんな職種もあるんだよ」とヒントをくれる一冊なので読んでみてください。

キャリアプランの考え方

最後に新卒の就活生に向けたキャリアプランの考え方を紹介します。
あなたが「尊敬する人」や「憧れている人」がどのような人生を歩んできたのかを参考にしてください。具体的には下記のような情報をまず整理しましょう。
- 「尊敬する人」「憧れている人」はどんな人なのか
- 「尊敬する人」「憧れている人」のどんなところに惹かれているのか
- 「尊敬する人「憧れている人」はこれまでどのような人生を歩んできたのか(具体的に所属していた組織や役職なども把握しておきましょう)
- あなたが惹かれているポイントをいつどのような経験で身に付けたのか
これらの情報を整理することで、憧れの人に近づくにはどんなことが必要なのかその方向性を見つけることができます。
方向性さえ見つかればそれに沿ってキャリアプランを作っていくことはそう難しいことではありません。
どうしてもキャリアプランが思いつかない人は過去の経験だけでなく、周囲の人を分析することでキャリアプランを作ってみましょう。

まとめ
キャリアプランというのは方向性が大切です。
そのプラン通りに絶対に進まなければいけないものではありません。
自分はこうなりたいんだ、こうなるためにこの道を選んでいるという方向性があるだけで、社会人になった後のモチベーションが変わります。
キャリアプランが思いつかない、分からないと悩んでいるあなたもこの記事をヒントにもう一度じっくり考えてみてください。