自己啓発本を読むと意識は高くなった気がするけど、実際は何も変わってない。
このように感じたことがある人はたくさんいるのではないでしょうか。
そんなあなたのために自己啓発本は読んでも意味がないのかを解説していきます。
また、100冊以上の自己啓発本を読んだ筆者が考える自己啓発本当の向き合い方も併せて紹介しています。
自己啓発本は栄養ドリンク

自己啓発本は栄養ドリンクみたいなもの。
これが自己啓発本に対して筆者が辿り着いた結論です。
全ての自己啓発本が意味ないとは思いません。
ですが大半の自己啓発本は読んだ直後は気分爽快で何となく成長した気がします。
しかしそんな気がするだけで実際は何にも変わっておらず数日経つと元通りです。
だから意味ない気がしてしまうのです。
けど、一瞬テンションが上がるのは事実です。落ち込んでいる時、何にもやる気が出ない時に自己啓発本を読むと一瞬のパワーをくれます。
だから自己啓発本は意味がないと感じたら一瞬だけテンションが上がる栄養ドリンクみたいなものだと割り切って読んでみるそれが筆者の考え方です。
どうしてもパワーが欲しい時に助けてもらいましょう笑

なぜ自己啓発本は意味がないのか

さて、ではなぜ自己啓発本は意味がないのでしょうか。
どうして自己啓発本を読んでも数日後には元通りになってしまうのかを解説していきます。
続けることができないから
自己啓発本には沢山のことが書かれています。
そして同じジャンル本でも毎年沢山の本が出版されています。
同じジャンルの本が何冊も出版されているにも関わらず自己啓発本はなぜ売れ続けるのか。
それはほとんどの人が読んだ内容を取り入れることができないからです。
自己啓発本を読んで、読んだことを数年間継続してみることができれば理想的なのですが、現実はそう上手くいきません。
「新しいことを初めてみる→中々結果でない→他の方法探す」これの繰り返しです。
そして他の方法を探し出したタイミングでまた自己啓発本を手にとって同じことをする。
これを繰り返してもずっとつまみ食いしている状態になるだけで何も定着しません。
この状態に陥っている人が多いから自己啓発本は意味がないと言われてしまうのではないでしょうか。
どの本も切り口は違えど内容は一緒だから
自己啓発本は似たようなことが書かれていることも多いです。
そもそも自己啓発本を書くような人は「思い切って何かをした人」や「人とは違うことをした人」であることが多いです。
だから切り口や表現は違えど結局は「実行しようぜ」「人と違うレールを生きよう」みたいなことが書いてあります。
著者が違えば多少は内容も変わってくるのですが、同じ著者の本の場合は半分以上は同じようなことを言っています。
紹介しているエピソードが違うだけで同じことを言っている本をたくさん読むくらいなら一冊の本を何度も読んで自分で実践、継続した方が何倍も意味があるでしょう。
著者と自分は違うから
自己啓発本の内容は著者の体験から導き出した考えをもとに執筆されています。
ですが、その著者と同じ体験をしたことがあなたにはありますか。
また、その著者とあなたの性格やものの考え方は似ていますか。
思考法や生き方には人それぞれ合う合わないがあります。
例えばお酒を飲むことが大好きな人に「酒を辞めたら人生が豊かになった」という生き方を強要してもそれが逆にストレスになってしまう可能性だってありますよね。
結局著者の体験は著者の体験であってあなたなりのスタイルを探していく必要はあります。
「自分だったらどうなのか」という視点を持ち考えを深めていくことに意義があるのです。
役に立つ自己啓発本の探し方

闇雲に自己啓発本を読んでも意味がないですが、全ての自己啓発本が意味ないわけではありません。続いては愛用すべき役立つ自己啓発本の探し方を紹介します。
長く読み続けられている本
まず信頼できるのが長く読み続けられている本です。
名書や古典と呼ばれるような昔から読み続けらている本というのは、人間が持つ普遍的な性質を基にしたものが多く、1人の成功体験や事例よりも汎用性のあるものが多いです。
筆者のおすすめは2冊あります。「自助論」と「道をひらく」です。
1冊目の自書論は欧米人300人以上の成功談を集めた明治時代から読まれる自己啓発本の古典です。
本のタイトル通り「自分が自分に対する最良の支援者であれ」ということがさまざまなエピソードを通じて書かれています。自らを奮い立たせたい人におすすめの一冊です。
2冊目の道をひらくは「経営の神様」松下幸之助が、人生を生きる上での大原則をまとめた一冊です。
1968年に発刊されたにも関わらず今でも多くの人が座右の書に挙げる大ベストセラーです。偉大な経営者こそ考えていることは至ってシンプルということを実感できます。
短編随想録なので、2時間程度で一気に読むことができます。
考えるきっかけをくれる本
「〇〇するべき」とか「成功している人は〇〇している」みたいなことではなく問題提起や気づきを与えることで読み手側に考えるきっかけをくれる本もおすすめです。
よくある自己啓発本のように読んだ後の爽快感を与えてくれるものではなく、読み終えた後にこれから何をすべきか、どのように取り組むべきかを考え直させてくれるような本です。
筆者のおすすめは「ミライの授業」です。
なぜ学校で勉強をするのかということから始まり、先人たちがしてきた魔法のような大発見はすべて、学校で学ぶ知識の上で成り立っているということが書かれています。
この本は今自分が行っていることの意味を考えるきっかけになります。
自分だけでなく自分の子供にも読んで欲しいと思えるような一冊です。
自己啓発本との向き合い方
自己啓発本を読んだらそれを実行すること、そして継続することが重要です。
自分にはこの本だという一冊を見つけたらその本の著者の行動や思想が定着するまで継続することで初めて意味のある自己啓発本になります。
それ以外の本に関しては冒頭に伝えたとうり栄養ドリンクがわりにパワーが欲しいときに読んでみると瞬間的に元気になれるのでそれはそれでオススメですよ。
取り入れるところは取り入れて割り切るところは割り切る。
それが自己啓発本との良い関係性なのでしょう。